ベイタウン旅行倶楽部

台湾の6日間 (第10回 台中会 台湾親善訪問団)
2005年7月21日から26日までの6日間、私は台湾への旅行を父と一緒に行きました。
当ページの情報は、2005年7月時点のものです。


私の父は日本人ですが、台湾で生まれて、台湾で育ちました。今年75歳です。終戦間際の15歳のとき、祖父と日本に来て、志願し予科練に。そこで終戦を迎えました。祖父は、台湾を日本が統治している頃に医師として、日本が起業した台糖(台湾製糖)という会社で働いてました。終戦後は新日鉄関係の病院で働きました。私の父と同様に日本人でありながら、台湾生まれの台湾育ちという人はたくさんいます。

今回の旅行は、その台湾で生まれた人たちが集って、いわば故郷である台湾へお里帰りする旅でもあります。台中会は、そんな人たちの全国800人で構成される会で、私の父が主宰しています。800人の組織ではありますが、なにしろ高齢の方々ばかりなので、普段は賀状のやり取りくらいのお付き合いです。また、今回の旅行で10回目ですが、少々ブランクがあり、父も私も久々の台湾です。

台湾は、日本人が統治していたのですが、現在の台湾の産業の基礎になるようなことを日本人が起こして、そして台湾の人たちと一緒になって働いていたので、今でも親日家が多いのです。日本人が暮らしていたいわゆる日本人街も、昔の面影そのままに残っていたり、前述の台糖の工場は月眉という名前で、観光地になっています。工場が観光地というのは面白いのですが、その中に祖父が勤めていた病院もそのまま残っています。
(右の写真は月眉の中の一画です。中央の建物は日本風の建築になっているのがお分かりかと思います。)

台糖は台湾の基幹産業でありました。月眉はその台糖の工場をそのまま公園にしたような感じでして、初めて行かれるかたは無骨な煙突や、工場そのものの中に売店があったり、池があったり、まして動物園までもあるのに驚きます。

でも、人気の観光スポットなんです。ここで売られている台糖のお菓子はブランドですよ。

工場の中はこんなふうに(右の写真)観光地とはかけ離れてます。でも、左のような立派なパンフレットもあります。巨大な煙突がシンボルです。昔の台湾の人々はこの煙突が国を支えているのだというくらいに思っていたのでしょうね。

中央の写真は、私の父です。75歳ですが、非常に元気です。

今回の旅行の行程は、四国くらいの大きさの台湾を北(台北)から南(高雄)まで往復するようなツアーで、企画は旅行会社にお任せしました。移動が多くて、ちょっとハードでした。だいたい1人、18万円のツアーなので、たぶん贅沢な内容です。台湾で泊まるホテルもどれも綺麗で大きなものですから、幸せな気分になります。台湾というと、たぶん、発展途上国のように思われている人が多いと思いますが、今やIT産業をはじめ、日本の企業を凌ぐくらいの企業もたくさんありますし、台北、台中、高雄には高層ビルもたくさんあります。特に今回の中では101階建て(高さ508m)の台北のビルが素晴らしかったです。展望台からの景色を写真に収められなかったのが残念です。

その一方で、大自然もそのまま残っています。富士山より高い3000m以上の山々が台湾の中心にあり、そして周囲は亜熱帯の海が広がり、自然の宝庫です。フルーツも美味しいですね。それから、古いものを大切に残しているという国民気質なのでしょうか、文化財も多いようです。父の生家や、周囲の木々も残っているので、毎回父はそこに立ち寄り、懐かしそうに見とれています。もちろん、私は日本で生まれてますから、そこには何の思い出もないのですが、いわば私のルーツなのでしょうか、なにか不思議な気分になります。

生家の周辺には、もう既にお年寄りになってしまいましたが、父の幼馴染みが今でも住んでいて、この人たちに会うのもこの旅の目的なのです。父にとっては、台湾人も日本人もまったく関係無くお付き合いしていたし、祖父が医師でだったためもあるのでしょうけれど、今でも現地の方々に感謝されています。

私達の世代にではその辺りの関係が非常に希薄になってきてますし、日本として中国と仲良くするか、台湾と仲良くするか、というような政治のこともあるので、心配です。ずっと仲良くしていたい国です。

下に日程表を掲載します。これから台湾に行かれる方の参考になればと思います。でも、たった3時間で行ける国ですから、長めの行程にしないで、ポイントを絞ったほうが良いかもしれませんね。例えば、食べるためのツアーとか。

第10回 台中会 親睦旅行日程
<1>成田空港より中華航空機で台北へ → 台中 → 日本人の霊が眠る宝覚寺へ参拝 → ホテル 台中会・親睦パーティー <2>台中での自由行動 → ホテル <3> 台中 → 鹿港 → 北港 → 烏山頭 → 高雄 → ホテル (この行程はちょっとハードでした。) <4> 高雄 → 知本温泉 → ホテル (台湾には温泉がたくさんあります。) <5> 航空機で台東から台北へ → ホテル さよならパーティー  <6>台北の日本時代の官庁街の見学 → 空港〜成田(台湾→成田は約3時間です。)

食べ物については、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、とにかく美味しいですよ。私は上海などの味よりは断然台湾の味が好きです。

下に私が撮影した写真を掲載します。デジカメじゃないのと、普段あまり写真を撮らないので、ピンボケばかりですが、ご容赦ください。
2005/7/29 A.HARIHARA



台湾全土の日本人の霊が祀られる宝覚寺。写真は日本ではお馴染みの布袋さまです。にこにこした表情が素敵です。


どことなく父に似ていて、好きです。


右の写真・・・
父(左から2番目と、父の同級生たち。いくつになっても仲良しです。

台湾の地図です。台北から台中、高雄、台東と周り、そして台北に戻るというコースを旅しました。


いくら美味しいといっても、毎日中華だと、飽きてしまいますねえ。紹興酒とビールは美味しかったです。


台中市のホテル「全国大飯店」のロビーです。父が撮ってくれました。とても綺麗なホテルで、料理も美味しくて嬉しかったです。この布袋さまの笑顔とぽっこりしたお腹がとても好きになってしまいました。

7月22日(旅行2日目)は、このホテルを拠点にした自由行動でして、先にご紹介した月眉や父の通っていた小学校も見てきました。



屋根の形が素晴らしいでしょう?
細かい飾りも気合が入ってます。
(写真上)

ここは確か龍山寺だと思います。たくさんの観光地を巡ったので、どこがどこだか分からなくなってしまいました。



お寺の中は、日本のお寺とあんまり変わらない雰囲気です。
(写真左)


高雄の街並みを寿山公園から眺めたところです。寿山公園は山全体が公園になっていまして、かなり広いです。また高雄湾は風光明媚です。高雄の市内にも見どころはたくさんで、長く滞在してゆっくり巡りたいですね。右が、高雄で泊まったホテルです。

左の写真は、お土産に買ってきたライチです。日本では冷凍になっているものを解凍したものが多いのですが、これは穫れたて。まだ木がついてます。小枝がついているライチは滅多にご覧なれないでしょう? とても甘くて、ぷりぷりしてます。

このほか、マンゴーなども買ってきましたが、熟していたので、さっさと食べてしまいました。台湾って、本当に果物が豊富なんですよ。どれも甘いし。

知本温泉のホテル「知本老爺大酒店」の中庭で、キムタクのようなかっこよい若者が踊ってくれました。

知本温泉の付近は台湾随一の観光地です。

これは、東南アジアでよく見かけるバンブーダンスに似ています。

台湾の魅力を100分の1もお伝えできませんが、皆様、一度経験されればその魅力がお分かりになるかと思います。
台湾のことなら、台湾観光協会(03-3501-3591)にお問合わせするのがよいでしょう。

お近く(幕張ベイタウンにお住まい)で、台湾旅行などを考えられている方がいらっしゃいましたら、アドバイス致しますよ。お気軽にお声をかけてください。当ページの管理人経由になりますが、メールをください。では、よろしくお願いいたします。

メールは>>>こちら<<<です。


BAYTOWN RYOKOU CLUB トップページへ