思い立ったのはある日の午後 ベイタウン在住の30代から40代のパパさんは、マウンテンバイクとやらを持っている確率が高いと思う。なぜなら私の知っている範囲だけでも、ほぼ全員が所持しているからだ。たまたま自転車好きが多いのかもしれない。そして、過去に花見川サイクリングロードを自転車で走った確率もかなり高いのだ。 2000年、2001年辺りにはみんな(俺達のホームページ関連の皆々様)で花見川サイクリングロードを弁天橋の辺りまで行くのがちょっとしたブームだった。ネットや口コミを介在して、色々なサークルもできた。私はそのとき、みんなとは行動をともにしなかった。実は、その頃の私のサイクリングは、家族と一緒にのんびりという程度だった。 あれから5〜6年が経った。今、花見川サイクリングロードを走るということが、ベイタウンの中でブームになっているとは聞いたことがない。けれども私は、それほど頻度は高くないが、ごくたまに八千代の村上橋(その辺りは新川と呼ぶ)まで行ったりした。急に静かなマイブームが訪れるのだ。時々思い立ったように自転車で遠出がしたくなる。 しかし、この2年ほどはほとんど走らなくなってしまった。2〜3年前に、みなみさんが利根川までの往復(約100kim)を達成、その後もどんどん色々な場所に行っているということは聞いていても、自分にはなかなかそういう勇気というか、根性が無くなっていた。 ところが、先日、「よし、印旛沼まで行ってみよう!」という気になってきた。きっかけは、知人のKさんが「たまには一緒に走ろうよ。印旛沼までの往復は楽しいですよ。」と言ってくれたことだった。それから運動不足解消のためにそろそろまたサイクリングでも始めてみようかな、と考えていたからである。 そんな矢先、偶然に、花見川サイクリングロードのコースから比較的近い「さつきが丘」(花見川区)の知人の家に行く用事が出来た。せっかくだから敢えて自転車で行ってみようと考えた。Kさんには申し訳ないけど、この機会を利用して、一人でまず印旛沼まで行ってみようと考えた。でも、出発の時にはやっぱりやめようか、なんて思ったりもした。6月29日の朝のことだ。 その日は午前中で仕事を終え、いよいよ午後から、自転車に跨り出かけた。出発間際になっても、さつきが丘まで行ったら帰ってこようと思ったり、せっかくだからこの際、印旛沼まで行ってみようと、心が揺れ動いた。最終的には、「ま、大丈夫だろう!」なんて安易な気持ちで、決めてしまった。梅雨の中休みにしてはちょっと暑いくらい。後でテレビで全国的に30度を超える真夏日だというニュースをやっていた。だから、もちろん半そで、半ズボンといういでたち。 以下、花見川サイクリングロードから新川、そして印旛沼までのリポートと写真を掲載する。但し、先人達がたくさんのリポートやデータを残してくださっているので、私はあんまりためになることを細々(こまごま)書かない。地図も載せない。リポートとしてはあまり価値の無いページであろうかと思う。ご容赦を。 瑞穂の千本桜近辺(右手のほうに花見川区役所)。 夏草がムンムンしている。あまり暑いので、ほとんど人も自転車も通らない。
この周辺には今年(2006年)の春に来た。
(ベイタウンから)ママチャリでも気軽な距離なので、家族連れでいかが?
>>> 千本桜
汐留橋を過ぎた辺りの景色。毎度のことながら、幕張ベイタウンを出発して、ちょっと行っただけであっという間に田舎の景色になってしまうことが凄い。何度走っても驚いてしまう。対岸の更に向こうの山の上に神社を発見。何度か来て初めての発見だ。 汐留橋の近辺。下段左はサイクリングロードの対岸の道。涼しくて、こちらのほうだ走り易い。午後1時半頃。暑いけど、風が吹いていたせいもあって、それほど不快ではなかった。 ちょっと寄り道 神場公園からさつきが丘へ駆け上がる。ここまで快調に飛ばしてきたので、ひと息入れる。 神場公園は、森と広場の落ち着いた公園。人工だけど、渓流もあって、緑多いこの季節は素晴らしい。アスレチックの遊具なども充実している。 確か、花見川サイクリングロードに一番最初に来たとき、花見川区役所の近くのサミットがゴールで、2回目に来た時ここでピクニックするのが目的だった。ということはここに来るのは6年ぶりくらい。ちょっと懐かしいのである。 さつきが丘。団地のほぼ中央に商店街がある。ここも6年ぶりくらい。ここで水分補給。知人宅で用事を済ませると、すぐにまた自転車で走り出すが、ロスタイムは大きい。おまけに貝塚公園なんて洒落た公園も発見し、またまた寄り道した。その写真などはまた別ページにアップする。 >>> さつきが丘(ベイタウン旅行倶楽部編) お待たせしました。 再び走り出す さつきが丘からまた神場公園の脇を通って花見川サイクリングロードに復帰する。相変わらず暑いけど水分補給したし、ちょっとだらだらしていたので、かなりクールダウンしている。 天戸大橋。このポイントから一瞬だけ見える。ここから先は木々の中を走るので、涼しくなる。 たぶんこの橋が花見川大橋だったかな? 手前の赤い橋はたぶん水道。
左は花島橋。橋の袂に花島観音がある。右の写真は、その花島橋から上流を眺めたところ。左岸には花島公園が広がる。 またここから先は割合長い未舗装道路。花見川サイクリングロードのクライマックス部分である。 花島観音 本当は、一刻も早く印旛沼に行きたかったのに、せっかくだから花島観音に寄ってみることにした。花島観音は地図で見て存在は知っていても一度も行ったことがなかったからだ。その下の花島公園には何度か休憩したり、またピクニックをしたりしたことがある。 ここが入り口。朱塗りの門。この近辺から、花見川と花島橋を木々の間から望むことが出来るが、この季節だと葉っぱが多すぎて写真には撮れない。 二本の立派な御神木の間の正面が本堂というか、見るからに神社なので本殿といったほうが適切か。いわゆる神社にある「がらんがらん」と鳴らす鈴もある。 神社のようでも鐘つき堂(左側の写真)もあるし、右側の写真のように本殿の裏側にお寺っぽい建物もある。但し、あとでわかったが、このお寺は別の寺院なのだった。 おっと、あとで調べたら、花島観音には天津神社という名前が併記されていた。このように寺院と寺がはっきりしないのは、神仏分離令以降もまだ至るところになるのだ。因みに右のお寺、すなわち花島観音の裏側のお寺は天福寺というらしい。 広々とした花島公園。直射日光を避けて、木陰のベンチで寝転がっている人が多かった。右は花島公園内から見た花見川。流れがほとんどなく淀んでいる感じ。赤い旗と白い旗がたくさん立っている。なにか工事でも始まるのだろうか。 [ 追加記事 ] 約1ヵ月後に息子と二人で花島公園に行ってきました。 >>> 花見川から花島公園へ(2006年7月下旬) (広い芝生もあり、渓谷もあり、蓮池もあり、というバリエーション豊かな公園です。) 京成線の辺りをなんとかしてほしい 花島橋からは未舗装路が続き、やや走りにくい。しかし、雰囲気は良く、花見川サイクリングロードで最も楽しいところ。深山の趣がある。そこから弁天橋まで行き、そこでUターンというのが一番お勧め。なぜなら、そこから先は道がまともじゃないからである。花見川サイクリングロードとしても、おそらく弁天橋か、あるいは花島橋までを定義しているのではないか。できれば、新川へ繋がる道をきちんと整備してほしいのである。 未舗装道路といっても、それほど悪路ではない。緑を楽しみながら快適に走れる。 木々の間から見え隠れする柏井橋(橋の名前については自信なし)。塩原温泉にでも来たような気分になっている。まじで、お金かけずに旅行を楽しむなら、是非ここに来ましょう!!(笑) 左はその柏井橋(?)の橋脚。アーチが新緑と相まって美しい。右は、花見川サイクリングロードを扱う色々なサイトに登場するアングル。ベストショットかもしれない。
そして弁天橋。この道路を横断するのは難しい。たまたまクルマが写ってないけれど、猛烈なスピードで次々とクルマがやってくる。ここにちゃんとした横断歩道も信号も無いのは、サポート外(笑)だからか。ここから先には行くなと言ってるようである。 写真左。弁天橋を過ぎて、少しゆくと、急に視界が広がる。前方には国道16号沿いの大きなショップなどが見える。この辺りはまだ走り難いことはないが、前方に京成電車の鉄橋と国道296号の大和橋が近づいてくる辺り(写真右)は、かなり走り難くなる。中央の草がどんどん高くなってゆくものだから、半ズボンだと草で足を擦るので、非常に不快だ。早々に迂回する。 過去3回くらいこの道を通っているのだが、毎回、適当に迂回している。今回は右側の国道16号に平行する住宅街の中を抜け、国道296号を下市場の大きな交差点で渡り、そこから少しだけ国道16号の歩道を走り、排水機場(水門)の先に出る。ここからが新川。 それにしても、花見川サイクリングロードの終点と新川サイクリングロードの始点がうまく繋がってくれないと、もっと走りたい人でも花見川サイクリングロードまでで断念してしまう。せっかく素晴らしい道なので、なんとか繋げてほしいものだ。 尚、ネットで検索すると、この辺りの迂回路として色々出ている。是非参考にしてほしい。 初めての新川サイクリングロード ところで、八千代の排水機場を過ぎるといきなり新川という名称になる。同じ川なのにとても不思議だ。今、問題になっている竹島みたいに、韓国と日本で呼び方が異なるようなものなのか。即ち、千葉市花見川区、美浜区の千葉市側では花見川で、八千代市では新川。うーむ、どうやら千葉市と八千代市は仲が悪い。と、思ったら、そうではなく、実は元々別な川だったのである。しかも、新川は印旛沼から花見川に注いでいたのではなく、まったくその逆で、印旛沼に注いでいた川なのだそうだ。ひょえー、これはびっくり。 そういえば、古い、古い記憶、私が小学生の頃の印旛沼の地図は干拓していなくて、日本で何番目だか忘れてしまったが、かなり上位の面積を誇る湖沼だったのである。今では二つに分かれてしまったけどね。もっともその時分に干拓されていなかったのか、それとも地図だけが昔のままだったのか定かではない。まあそれでも言えることは昔の地図には印旛沼から海へ注いでいる川は無かったことだ。 そのため大雨が降り続くと、洪水がしばしば起ったらしい。その為、新川を逆流させて、花見川と繋げたそうだ。これ、受け売りの知識である。教えてくださった花見川区のMさん、有難うございます。 上の写真の正面にある城壁みたいな水門が大和田排水機場。手前が新川。向こう側が花見川になっている。なるほど、印旛沼の水を花見川に排出しているから排水機場というわけなのか。そんなことを知ってるのか、知らないのか右岸では鯉だかヘラブナを真剣に釣っているオヤジ3人。彼らにとっては川の水がどっちに流れていようが、釣れればいいことだ。まあ、私もこの時点では花見川と新川の関係についてはまったく知らなかったのである。 排水機場の写真は、上の写真の橋の上から撮影している。歩行者専用の橋である。なんという名前の橋か忘れてしまった。で、それを撮っているのは新川大橋の上。60〜70mくらい印旛沼寄りの橋である。ご覧のように川幅はかなり広くなる。花見川下流のベイタウンの脇を流れているくらいの幅はあるのではないか。また、雰囲気も弁天橋の辺りに比べてがらっと変わる。明るく、すっきりとした感じ。ここは八千代市の勝田台、村上、八千代中央といった東葉高速鉄道の駅が並ぶ、そこそこの街であり、人もたくさん見かける。サイクリングロードは、上の写真でいえば左側の土手の上であるが、たくさんの人がジョギングしたり散歩したり、自転車に乗ったりと行き来していた。 土手の上をジョギングしている人を見ると、何故かじーんとくるんだよなあ。おそらく「フーテンの寅さん」の映画とダブるからなんだろう。(笑) ところで、この辺りを走りなれている方々に対しては非常にお恥ずかしい限りであるが、私は初めてこの近辺を自転車で走った。みなみさんもかつてはこの辺りを走って印旛沼、利根川に行ったのである。そう考えると、やっと、やっと、ここに来たのだ、という実感がしみじみと沸いてくる。 さて、ここからが新川サイクリングロードの始まり。快適な舗装路である。 印旛沼方向を見る。手前から、新川大橋、東葉高速鉄道のガード、その向こうに村上橋。後述するゆらゆら橋の一部も見えている。風が強く、さざ波が立っている。 左は新川大橋から見る東葉高速鉄道と、その下に見える村上橋。右の写真は、新川大橋の上。向こうは国道16号の交差点。斜め左方向に村上駅がある。 村上橋の上にあるオブジェ。もう少し八千代中央駅側にも別のポーズのオブジェがある。それより気になったのが、前方(写真の左側のほう)に見える不思議な建造物。橋なのであるが、なんだか奇妙な格好をしている。 近づくと、吊橋であることが判明。しかし、橋脚の上にあるその変な形状の物体の正体は未だに謎。 どうやら展望台になっている。橋の名前は「ゆらゆら橋」。なるほど、歩行者専用の橋なのだ。 いや〜、実に面白い。楕円の球体は展望台になっている。左の写真の正面に見えるのが展望台。そして右の写真はその展望台から吊橋を見下ろしたところ。しかも、川面を伝わってくる風がまた心地よい。 ゆらゆら橋から現在の下流を眺める。先ほどの話に関連するが、花見川方面はかつて上流だったわけだから、ややこしい。でも、今は下流なのだから下流ということで統一しよう。 さて、ここでまたまたロスタイム。大変なことになってきた。まだ日は高いけれど、果たして印旛沼へ行けるのか。幸い足はまだ痛くも痒くもないので、まあ、多少痒いけど、大丈夫。休み休み走っているので、思ったよりも快調にここまで来た。 その先、八千代ふるさとステーション(道の駅)までは、単調だけど走りやすい道。すれ違う人も多い。 振り返ると、対岸に八千代中央駅近辺(ゆりのき台)の高層ビルがシルエットになってぼんやり浮かんでいる。 城橋。この周辺ではすっかり田園風景に戻っていた。 新川の支流。そこに行くまでにも小さい水路などはあったのかもしれない。どちらにしても気にしてないし、見落としているかもしれない。だから、まともな支流第一号ということになる。対岸にデイキャンプか釣りをしている人のクルマが見える。 この辺りの道の感じ。とても走りやすい。道の駅「やちよ」の道しるべもある。右側に行くと「ほたるの里」。次回は寄ってみたい。 八千代ふるさとステーション 国道16号にある「道の駅」。昔風の言い方をすればドライブインである。近辺には米本団地がある。 ここで水分補給をすることにした。本日2回目。1回目はさつきが丘だから、結構走ったのではないか。お茶系の500mlのペットボトルを一気に飲み干す。1リットルくらい飲めそうだ。洗面所で顔を洗う。結構汗をかいている。 この日野菜市を開催していた。フレッシュな野菜の美味しそうなこと。手づくりアイスクリームも美味しそうだった。ちょうと昼食をここでとるようにベイタウンを出発してもよいかもしれない。今回は腹がへっているわけではないので、食事はしなかった。 水分を補給してまたまたガッツが出てきた。疲労感はそれほどない。まだまだ走れる。足の筋肉の張りもたいしたことない。というか、ほとんど感じない。ただ、ちょっとお尻が痛くなってきたか。まあでもこの1〜2ヶ月の間に浜田川を遡る旅などをやって尻は鍛えてある。(笑) 左:国道16号線の橋。八千代橋という。八千代ふるさとステーションから望む。橋脚はそれほど高くない。この辺りは、土手の高さもそれほどなく、水もほとんど流れていないような感じだ。 右:水田の向こうの米本団地。個性的な給水塔がある。 さすがにちょっと疲れてきたか 米本団地が見えなくなる辺りで時計を見たら、なんと16時だった。夕方じゃないか。かなり焦る。3時だと夕方という気はしないけど、4時は夕方だ。そういう決まりがあるのかどうかは知らない。でも、確実に日没は近づいている。 この辺りの景色は単調で劇的な変化に乏しい。その単調さが素晴らしい。空が異常に広く感じられて気持ちがいい。ただ、ちょっと暑すぎるか。村上橋辺りで吹き付けていた強い風も収まりつつあり、傾きかけた日差しとはいえ、夏のそれは体温をどんどん上昇させる。早くものどが渇く。生憎、この先、自販機が絶対に無いという雰囲気。 行けども、行けども農道。 左の写真は、逆水橋。クルマ1台がやっと通れるくらいの幅。殆ど通行も無い。名前からしてこの周辺はよく逆流したのではないか。欄干に「昭和四十年三月竣功」と書かれている。「竣工」ではなく、「竣功」という字を使っているのがポイント。右の写真は、その橋のたもとから上流、すなわち印旛沼方向を見たところ。どうやら印旛沼方面から帰ってきたと思われる人とすれ違う。汗びっしょりだった。まあ、私も同様なんだけれど。 ところで、逆水橋を過ぎた辺りからまた徐々に川幅が広くなっていることに気づく。不思議だ。あくまでも上流に向かって走っているのに、どんどん広くなってゆく川。かつてこの川が印旛沼に向かって流れていたことを立証するようだ。地図は携えてなかったけれど、その先に印旛沼があることを予感する。 わくわく。いよいよ印旛沼か!! 平戸橋。新川サイクリングロードの対岸のほうから見る。後述する新川が二股に分かれる写真を撮るために橋を渡ってみた。 平戸橋を同じく対岸から見たところ(左)。逆水橋よりは交通量が若干多いようだが、しかし、のんびりした感じ。右は、平戸橋のすぐ南側にあるガス輸送管の橋。 平戸橋から見た新川が二股に分かれるところ。ちょっと写真だと分かりにくいが左側が神崎川で、水源は千葉ニュータウンの白井辺り。右側が新川で印旛沼に続く。もちろん、この後も右側の道を継続して走る。 喉が渇いているがまだ我慢できないほどではない。早いところ印旛沼まで行ってから水分補給をするつもり。 うーむ、それにしてもまだかよ。 じれったいなあ、もう。 神尾橋。空は青、水も青。そして溢れるばかりの緑。だから赤い色がものすごく映える。観光地じゃないけど観光写真みたいでしょ。そうでもないか。 写真撮りながらもだらだら汗を流している。 左:またまた前方に赤い橋。デジャブ現象か。 右:大きなお寺が見えたので、写真に収めた。あとで地図で見たら東栄寺という。 東栄寺の近くに八千代城という地名がある。城跡か知名だけか分からないが、興味がある。また機会があれば訪れてみたい。 阿宗橋。ここはそこそこ通行量が多かった。クルマのスピードが速いので、道を渡るときには要注意。 それにしても、そろそろ印旛沼に到着しても良さそうなのだが、いったいいつ到着するのだろう。お尻の痛みは慣れてきているが、少々足が痛くなってきた。といっても、ほんのちょっと違和感がある程度。喉の渇きはピークに達していた。 自販機をこれほど見かけない道というのは、ある意味奇跡に近いのではないだろうか。 いよいよ印旛沼 阿宗橋から更に走ると背丈の高い葦のために川が見えにくくなった。川幅は更に広がった雰囲気を感じる。周囲の風景もなんとなく大きな湖沼があってもおかしくない、すなわち小高い丘がどんどん左右に遠ざかって、その代わりどんどん平野が広がっているのである。おお、いよいよクライマックスか。 印旛沼ちゃん、早くその顔をのぞかせて!! この辺りはこんな景色。写真を撮っていると、どんどん自転車に乗った人に抜かれる。みんなかなり飛ばしている。この周辺はそこそこスピードを上げて走ったほうが爽快である。 左:これより佐倉市の標識。当然反対側は八千代市の標識になっている。 右:新川に注ぐ小さな川。こういう川って、郷愁を誘う。 ところで、バシバシ写真撮っているが、これ1GBのメモリを搭載しているからに他ならない。もちろん、512MBでも十分だけど、1GBあると余裕しゃくしゃく! できれば、充電池も大容量のものを持っていたほうが良い。 先ほどの支流(小さな川)の反対側。向こうの左右に広がっているのが新川。右方向が印旛沼。この辺りでは、新川からサイクリングロードはかなり離れている。 サイクリングロードからは殆ど新川が見えないので、すぐ脇の土手の上に立って状況を確かめる。するとこんな感じの景観。新川はだだっ広くなっていて、殆ど沼といってもいいようになっている。そのずっと遥か先に水色の水管(橋?)が見える。ひょっとしたらあそこの向こうが印旛沼ではないか、と想像した。 時刻は4時半を過ぎている。まあそれでも八千代ふるさとステーションからのペースは速いほうだと思う。
じゃじゃーん!とうとうやってきました。印旛沼に到着です。まず一番先に飛び込んできたのが、上の写真。若者がボートをクルマに積み込んでいる。その右側にはアヒルが3羽。うーむ。なんかやらせっぽい写真だけど、でも本当なのだ。 先ほどの水色の水管は、やはり印旛沼の入り口だった。そこに架かっている橋は舟戸大橋で、そこかが新川の起点だった。 舟戸大橋の取り付き部分。左側の水管が先ほど遠くから見えたそれである。その左側がが新川で遥か花見川に続く。道路の右側は印旛沼。この通りを向こう側まで渡ってみた。路肩が殆ど無く、クルマがかなりスピードを出しているので危険である。何枚か写真を撮って、再びユーターンする。 まあまあしかし明るいうちに到着できて良かった。この素朴な風景と、達成感で疲れも吹っ飛ぶ。が、しかし、もたもたしていると日が暮れてくるので、この先、オランダの風車のある佐倉ふるさと広場まで急ぐ。 舟戸大橋から印旛沼のほとりを走る道は、これまた快適。しかし、たくさんのジョギングする人、散歩する人がいて、十分に気をつけなければならない。時々見える湖面(沼面?)は、夕日に輝く。 逆光で、やや靄っている印旛沼。来た方向を振り返る。 このページ、FinePix S9000で撮影しているが望遠にしたときのオートフォーカスが甘い。それに、色調補正しなければとても使えないような写真が多い。というか、私好みの色が再現できない。フレアも多い気がする。かなり以前にやはりフジのデジカメを使っていたことがあるが、やはりピンが甘かった。2000年から使い始めたオリンパスは色調も良かったし、ピンも良かった。S9000の1台で28〜300mmをカバーする能力的なものはとても評価しているのだけどね。買い換えるか。(苦笑) そして佐倉ふるさと広場。5時近いのに、まだまだこんなに明るい。 本当は、この先、せめて北印旛沼の辺り(甚兵衛大橋付近)まで行きたかったけど、時間的に難しいので、引き返すことにした。みなみさんのように利根川まで行って、やったーっとビールをぐびぐび飲んだらどんなにいいだろう、なんてことを想像してみたけど、でもまあ、印旛沼まで来ただけでも十分達成感があるから、いいか!! 自販機で500mlのスポーツドリンクをぐびぐび飲み干して、すぐさまユーターンすることにした。 ふるさと広場の向こう側に、夕日に輝く京成電車が見える。ちょうど上下がすれ違うところ。木製のベンチには運動しに来たと思われる中年男女が休憩している。この近所の人だろうか。 桜の季節にはさぞ見事だろう。素晴らしい桜並木が続いている。背の高い木はポプラ。牧歌的な雰囲気で絵になっている。また、オランダ風車の近辺は、春にチューリップが見事だと聞いた。来春にも是非訪れてみたい。 自転車も新調したいのだ。(お金が無いけど・・・) ここでヤフーの航空写真の地図を流用し、今回行ったところを説明する地図を掲載する。黄色の文字で書いた「神尾橋」のほうから右へ向かい、阿宗橋、舟戸橋を経て、「佐倉ふるさと広場」がユーターンの地点。オランダ風車があるところだ。橙色の文字で書いた「甚兵衛大橋」は以前みなみさんが利根川へ向けてサイクリングしたときの通過ポイントである。つぎは是非、行ってみたいのだ。 再び幕張へ 来た道を再び戻るのは、飽きてしまうかと思えば、そうでもなくて、夕日を見ながら走るのも気分がいい。ただ、若干足が痛みだしている。右ひざの後ろの腱だ。一種の筋肉痛だろう。頑張って走れば大丈夫。 きらきらとして綺麗。息を呑む美しさ。ゆっくり見ていたい気分もある。しかし、ぐずぐずしているわけにはゆかない。とにかく出来るだけ早く幕張に戻ろう。特に、弁天橋から花島橋の辺りを真っ暗になってから走るのは嫌だ。 というわけで足が痛くなってきているのも気にせずにどんどんスピードを上げる。舟戸大橋はあっという間に過ぎる。そして、八千代ふるさとステーションまで一気に加速する。それでも日中の暑いときを避けた自転車の人、ジョギングの人が意外に多かったので、十分に注意した。 八千代ふるさとステーションで、再び水分補給。ほんの一瞬で500mlが無くなる。洗面所で顔、そして腕の辺りを洗う。相当発汗している。また、自転車に乗っているときよりも、自転車を降りて歩くほうが腿の辺りが痛くなっていることに気づく。 八千代ふるさとステーションを過ぎ、ゆらゆら橋や村上橋が近づいてきた辺り。まだ完全に日が沈んでいるわけではない。ぼんやりとゆりのき台の高層ビル群が見える。夕霞だ。 夕日は一旦雲に隠れて見えなくなった。しかし、村上橋のやや手前辺りで、沈む間際に一瞬姿を現した。 真ん中の上、ぼんやり赤く見えるのが夕日だ。手前はもちろん新川。かなり靄がかかっている。 太陽が沈むと一気に闇が訪れる。しかし、なんとか真っ暗になる前に、まだぼんやり薄暗い中を例の弁天橋から続く未舗装道路をクリアした。木立の中はさすがに暗い。発電機タイプの電灯はオンしている。驚いたのは、そんな暗い中でも結構自転車で走っている人が多いことだ。また、ジョギングする人もいる。だから全然寂しくなかった。 花島橋から汐止め橋を過ぎると、もう暗いところは無いので、ほっと安堵する。しかしここにきて、また足が痛くなってくる。なんとか7時まで帰宅しようとしたのだが、諦めた。スピードを緩める。しかも喉も渇いてきた。 千本桜を過ぎ、浪花橋を過ぎる。もう我々のテリトリーだ。元気が沸いてくる。新検見川商店街への道のところにある自販機で水分補給。今日一日暑かったせいで、500mlのペットボトルが全部売り切れになっていた。仕方なく350mlのスポーツドリンクで我慢する。 少し疲労も回復。なんとなく潮の香りが漂う生ぬるい風を前から受けながらベイタウンの夜景を斜め右に見つつ京葉線のガードをくぐる。もう間もなく到着。そこから橋を渡り、ベイタウンへ。戻ってきました。心地よい汗というよりは、ねっとりと絡みつくようなかなり濃い汗でへばりついたTシャツ姿でよれよれになって帰宅。時計を見ると7時35分。途中寄り道などした時刻を差し引くとまずまずいい調子でのサイクリングだった。 次は是非北印旛沼辺りまで行ってみたい。 2006/6/29 Zaki |