 |
 カトマンズ郊外に位置するここバクタプルは15世紀から18世紀の王朝時代に栄えた古都なのだという。城下町は見事なネワール彫刻が施された煉瓦の建物が所狭しと立ち並び、生活雑貨を売る店や観光客目当ての土産物屋でひしめき合っている。掃き清められた細い石畳の通りをトラクターや車、子供や大人がひっきりなしに行き交いとても賑わっていた。旧王宮前広場を中心として数々の見事な寺院が立ち並び、それぞれの建物を外国からの旅人や修学旅行と思しき学生達が取り囲んでいた。 そびえ立つ寺院、広場で夢中になって遊ぶ子供たち、水場で洗濯をする女性、外国人を見つけては片っ端に声を掛ける物売り、犬、ヤギ、牛、アヒル、そして敬虔な参拝者。 広い宇宙の中心にたたずんでいるのではと錯覚してしまいそうなありとあらゆる匂いに包まれたいにしえの王国”ネパール”を、まさにここバクタプルで強烈に実感した。 (写真左の五重の塔はニャタポラ寺院:Nyatapora
Temple) | |